2020年7月、株式会社フォトスタジオエル様は「4つのサイトを1つにまとめる」というサイトリニューアルを実施。弊社はその案件に、初めから終わりまで伴走させていただきました。
リニューアルのプロセスで、たくさんの情報をどのように取捨選択したのか?その背景にはフォトスタジオエル様の写真業界への熱い想いがありました。
2回に分けてお送りする「フォトスタジオエル様のサイトリニューアル」インタビュー。前半では「サイトリニューアルのきっかけとサイト公開まで」についてお話を伺います。
株式会社フォトスタジオエル様のWebサイト
https://www.photostudio-l.jp/
話し手:株式会社フォトスタジオエル 専務取締役 吉岡孝二様
聞き手:株式会社オールウィン Web事業部 島津共則
※インタビュー後半の記事はこちら「写真業界の競争意識が高まり、最終的にお客様に届く写真が良いものであればいい(サイト内行動の発見、SNS、広告、そして理念)」
1. 卒業アルバムの作成が事業の柱。2年前の店舗リニューアルを機に「スタジオ撮影」にも注力
島津:お忙しいところお時間を作っていただきありがとうございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
吉岡様:よろしくお願いいたします。
島津:ご紹介としまして、フォトスタジオエル様の事業内容や特徴について教えていただいてもよろしいでしょうか。
吉岡様:はい。株式会社フォトスタジオエルは、奈良県大和郡山市に1999年に設立いたしました。学校の卒業アルバムの作成を柱として、写真、動画、撮影に関することであればなんでもお手伝いしております。2年前に店舗を完全リニューアルしまして、引っ越しも行いました。それと同時に「スタジオ撮影」にも力を入れ始めております。
2. 「学校アルバムで培ったノウハウにより自社内でほとんどのことを完結できる」という強み
島津:「高クオリティ低単価」や「貸し切り空間のスタジオ」はフォトスタジオエル様の大きな強みです。こちらに注力するに至った経緯をお聞かせください。
吉岡様:いろいろなお客様のご経験として「写真屋さんは最初は安いのに、最終的には高くなる」「気軽に使えない」という声をよく聴かせていただいていました。そういう状態というのは写真という文化においてはあまりいいことではない。節目節目に低価格で何回も来ていただけるカタチにしたいな、という思いがありました。
とくに私たちは学校のアルバム制作を多くやっているので、子供さんや地域の方々に喜んでいただけるというのは大前提。
低単価にできるのも、裏を返せば、学校アルバムで培った製本技術やノウハウを持ち込むことで、自社内でほとんどのことを完結できる。よって他社様よりかなりお安く、その代わり何度も足を運んでいただけることを理想と目指しております。
3. リニューアルの背景は、お客様の認知を「フォトスタジオ」にリンクさせること
島津:Webサイトを4つ運用していたフォトスタジオエル様が、今回Webサイトリニューアルをしようと思ったきっかけや背景を教えてください。
吉岡様:会社がリニューアルして約2年たったタイミングで、当時は何本かサイトが乱立していました。スタジオ用のサイト、一般用のサイトがあって。
それによって「学校アルバムのエル」というイメージはあったのですが、「フォトスタジオのエル」という認知がお客様の中でリンクしにくい状況でした。また、メインのホームページ自体もだいぶ老朽化していたので、ここらで改めてきれいにしようか、という背景がありました。
島津:「お客様が認知されるイメージを変えること」を含めてのリニューアルだったんですね。
吉岡様:はい、そうなんです。
4. 一番悩んだのは「情報がすごく多かった」こと
島津:Webサイトリニューアルを決意するにあたって、最も大きな悩み(不安要素)は何でしたか?
吉岡様:一番悩んだのは、4つサイトがあったせいで「情報がすごく多かった」こと。
いろんな事業の情報が盛りまくっていたので、それを1本にしたときに「果たしてお客様が必要な情報にたどり着けるのかどうか」「訳が分からなくならないか」というのが悩んだところですね。そのあたりが、オールウィンさんに最も相談にのってもらった部分だと思います。
オールウィン担当者のコメント
今回のリニューアルの目的が「4つのサイトを1つに統合したい」というお話だったので、担当の吉岡さんとは情報の取捨選択について何度も議論しました。
当初はお互いに主義主張をし、言いたい事を言い合いながら(笑)も、最終的には当初に決めた優先順位を元に、「残す情報」と「捨てる情報」を決定した事を鮮明に覚えています。
5. めちゃくちゃ良かったなと思うのは、積極的な提案を前のめりに言ってきてくれたこと
島津:Webサイトリニューアルの制作プロセスで感じられたこと、考えていたことなどがありましたら教えてください。
吉岡様:Webサイトを作るのは今回で3回目でした。1回目はメインのホームページ。2回目はスタジオ用のホームページ。
その時と比較すると、これまでの方々は「こっちがこう作ってね」といったものを作る人たちでした。だから、ページの構成もこっちで書いたりしていた。当時はこういうものなのかなあ、と思っていました。
めちゃくちゃ良かったな、と思うのは、オールウィンさんは「ここは、こうこうこうだから、もっとこうしましょう」というのを、前のめりでめっちゃ言ってきてくれはったこと。悩んでいたこと「ボリューム感」「どうやってうまく伝えるか」について最初めちゃくちゃ一緒に話しました。「お客様から見たらこうなんで、こうしましょう」みたいな積極的な提案があって、今の形に作り上げることができたというのは感じていますね。
多分、これを私の方で作っていたら、めちゃくちゃ盛り込み過ぎて、訳が分からないサイトになっていたかもと思います。そこをプロの目線でうまくご提案いただけたのが良かったです。
6. 新規のWeb経由のお客様はかなり大きかった。コロナウイルスの影響にも関わらず例年よりちょっと超えるくらいの売上に
島津:具体的にリニューアル前後で「Web経由のご来店」や「売上」はどのくらい変わりましたか?
吉岡様:今回のサイトリニューアルの目玉は「Web予約の仕組みの搭載」でした。
そして、いままでは「Web予約での来店」はありませんでした。ですが、今は電話より「Web経由のご来店」の方が多いくらいになっています。かつ電話してくださる方も「ホームページを見て電話しました」と言ってくださる方が多い。体感的にはめちゃくちゃ増えていますね。
売上の話でいうと正直、2020年は弊社も、コロナウイルスの影響で前半はお客様が来れない状況が続きました。それにも関わらず、売上に関しては例年よりちょっと超えるくらいのところまでは来ています。新規のWeb経由のお客様はかなり大きかったなと思います。
島津:ちなみにリニューアル前の「リピーター様と新規のお客様の割合」はどんな感じでしたか?
吉岡様:そうですね。おそらくリニューアル前は新規のお客様が3~4割にたいしてリピーター様が6~7割、という感じですね。今は、新規のお客様が増えてきている。リピーター様の数が減っているのではなく、相対的に新規のお客様が増えている状況ですね。
島津:新規のお客様はターゲットとされている「30代前半女性/ご夫婦」の方が多いですか?
吉岡様:そうですね。想定していた通りの方々にご来店いただいています。
7. 過去にお付き合いされてきたWeb制作会社さまとオールウィンの違い
島津:過去にお付き合いされてきたWeb制作会社さまと、オールウィンとの違いを挙げるとすると、何がありますか?
吉岡様:先ほどもお伝えしましたが、過去にお付き合いされていた制作会社様は、こっちが言う通りにしか作ってくれない。だから、ページの構成もこっちで書いたりしていた。当時はこういうものなのかなあ、と思っていたので、オールウィンさんとご一緒にさせていただいて、目からうろこでしたね。
明るく落ち着いた雰囲気の吉岡様。事業の全体を把握されながらも、お客様のニーズや悩みを具体的にキャッチされている様子が伝わってきます。
後半では、リニューアル後のWebサイト運用や、写真業界への思いについて伺います。
※インタビュー後半の記事はこちら「写真業界の競争意識が高まり、最終的にお客様に届く写真が良いものであればいい(サイト内行動の発見、SNS、広告、そして理念)」
オールウィンではWebサイトの制作、集客から長期施策のご提案まで、お客様の事業の状況を理解したうえで、伴走するサービスを提供しています。Webサイトを起点とする事業のご相談、お問い合わせをお待ちしております。
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