2020年7月、株式会社フォトスタジオエル様は「4つのサイトを1つにまとめる」というサイトリニューアルを実施。弊社はその案件に、初めから終わりまで伴走させていただきました。
リニューアルのプロセスで、たくさんの情報をどのように取捨選択したのか?その背景にはフォトスタジオエル様の写真業界への熱い思いがありました。
2回に分けてお送りする「フォトスタジオエル様のサイトリニューアル」インタビュー。後半では「サイト公開から運用へ、事業の今後の展望について」についてお話を伺います。
株式会社フォトスタジオエル様のWebサイト
https://www.photostudio-l.jp/
話し手:株式会社フォトスタジオエル 専務取締役 吉岡孝二様
聞き手:株式会社オールウィン Web事業部 島津共則
※前半の記事はこちら「コロナウイルスの影響にも関わらず、サイトリニューアルにより売上は例年超え。新規のWeb経由のお客様はかなり大きかった」
1. 夜のWeb予約。お客様はやっぱり電話するのが億劫で、夜に結構調べものをしておられる
島津:Webサイト公開後、数値以外で具体的に感じる変化が何かありましたら教えてください。
吉岡様:Web予約ができるようになり、より若いお客様が増えられました。
やっぱり電話するのが億劫だったんだなあ、というのが一つ。それに伴って、お客様は夜に結構調べものをしておられるのだなと思いました。
夜の時間帯にWebから予約されて、我々が電話に出れない時間にも予約が取れる。お客様からしたら便利に感じてくれているのかなと思います。
2. 次の課題は「SNSとWebサイトの結びつき」
島津:Webサイトのリニューアルを終え、次の課題として、集客、リピーター施策、などの中で「ここをオールウィンに協力いただきたい」というところはありますか?
吉岡様:正直あまり思いつかないのですが…。しいて言えば弊社はSNSも活発に行っているので「SNSとWebサイトの結びつき」ですね。お互いの特性を生かしながらより集客するには、みたいなところをもっと強くできたら楽しいかなと思います。
島津:おっしゃる通りですね。フォトスタジオエル様はInstagramでも楽しいイベントをしてらっしゃいます。
吉岡様:はい。SNSの運用もしているので、よりプラスに変えられる施策を何かいろいろ教えていただけるとすごい強みになるかな、と思いますね。
オールウィン担当者のコメント
ネット集客を強化したいというご要望だったので、サイト内の導線は何度も修正し、めちゃくちゃこだわりました。
特にSEOだけでなく、SNSやネット広告からの集客を前提に、当初から撮影メニューなどのサービスページはそれぞれLP(集客用ページ)を意識して構成から考えました。
結果的に、SEOでも「写真館 大和郡山市」等のキーワードでは1位を獲得し、検索広告からもCVがしっかり取れるサイトになりました。
3. LINEでは写真撮影に関わるイベント想起。キャンペーン告知やメッセージ配信を
島津:フォトスタジオエル様はSNSも活発に運営しておられます。その一つのLINE公式アカウントには、400名以上の友だち登録が。こちらはどのような活用をされてらっしゃいますか?
吉岡様:主に、フォトスタジオエルからの情報提供用に使用しています。イベントキャンペーンの告知や、「そろそろ誕生日なんで撮影どうですか?」とメッセージ配信したりという使いかたです。
島津:なるほど。お客様に写真撮影に関わるイベントを想起していただくアプローチとしてにLINEを活用されているんですね。
4. 同じWeb制作会社と広告を行うメリットは「お客様を理解したうえで広告運用できる」こと
島津:フォトスタジオエル様は広告運用も弊社とともに進行してくださっております。サイトリニューアル後に同じWeb会社と広告施策を進めるメリットがありましたら教えていただけますでしょうか?
吉岡様:Web広告を会社にお願いしたのは今回が初めてでした。
以前はGoogle広告だけ自社で運営したことがありました。ですが、いわゆるPDCAを回すこと「一回こうだったから次はこうしましょう」というところは、なかなか自分たちだけでは分析しきれませんでした。日々追われてしまって、そのまま惰性でやっちゃう。やっぱり訳が分からずやって成果が出ることではなかった、というのが今になって分かります。
そこを月々の状況を見て、「今月こうだったから次はこうしましょう」ということを言ってくれるのは非常に大きいですね。なによりWeb会社さんが一緒にやってくれると「我々がどういう思いでこういう仕事をしていて」「どういうお客様をターゲットにしていて」というのが全部わかってくれている。そのうえで相談に乗ってもらえる。非常にスムーズですね。
島津:そうだったんですね。ご自身で広告運用されてたんですね。
吉岡様:そうなんです。「最初は無料でいくら」というのがよくあって。前の制作会社様にも「やったほうがいいですよ」と言われて「やったほうがいいんやったらやろうか」ぐらいの気持ちで。でもそこまでしか付き合ってくれなかったんですね。やっぱり訳が分からずやって成果が出るものではなかったんだな、というのは今になって思いますね。
5. リニューアルを検討されている担当者の方へのアドバイス。「取捨選択」と「捨てる勇気」
島津:現在Webサイトのリニューアルを検討されていて、不安をお持ちの担当者の方へのアドバイスがありましたら教えてください。
吉岡様:今回一番不安だったのは「ボリュームをどう見せるか」。それに対して一番必要だと思ったのは「切り捨てる勇気」でした。
ホームページのリニューアルをお願いする立場からすると「あれも載せてください、これも載せてください」という話になるんですけど、オールウィンさんとのお話で「ここは削りましょう」となりました。実際めっちゃ削られたんですね(笑)。
それはすごい適切だったんですけど、とは言え「やっぱりここは残したい」というところの取捨選択を、私情に流されずに冷静にオーダーしながら決められると、そぎ落とした良いものができるのかなと思います。捨てる勇気を。断捨離の専門家みたいになってますけど(笑)。
情報を全部載せたりするのは、それこそ、会社案内とかの紙媒体でできるので「今欲しいもの」を「ちゃんと見つけられるように」してあげて、興味をそそるのがWebサイトの役割かなと思います。
6. セミナーで自社の情報・理念を他の写真屋さんに提供することはいとわない。写真業界の競争意識が高まり、最終的にお客様に届く写真が良いものであればいい
島津:吉岡様は「スクールフォトに関するノウハウ」についてなど、外部で講師をされている様子をSNSで拝見しました。業界自体を良くしたという理念がおありなんだろうなと感じました。吉岡様のお仕事への理念やお考えについてお聞かせください。
吉岡様:私はもともと写真業界ではないところで就職をしました。
そして写真業界に入ってびっくりしたこと、悲しかったことが「今行っている写真屋さんが撮影が下手だからお店を変えたい」という話を結構聞くことが多かったことでした。
また「写真屋さんを変えたいけれど、どこに変えたらいいかわからない」という声。いままでのお付き合いもあるし、探すのもどこを探したらいいかわからない。というお話を聴くことがすごく多かったのです。
それってまあ変な話「すごく不幸なことやなあ」と。
もっと競争があって、お互いが良い写真を撮って、うちの写真屋もあるし、他の写真屋さんもある、ということがお客様にとって最終的に幸せ。もともと業界的に営業活動もあまりしないんですよね。Webサイトに関しても写真のことをきちんとホームページに載せているところはまだまだ少ないんです。
という状態の中で、なるべく我々から伝えられることを伝えて、写真屋さんを探している方に伝えられるようにしたい。
お付き合いのある方に関してはしっかりとよい写真を提供できるようにしたい。
それによってほかの写真屋さんも刺激を受けてくれてたら。
我々だけでできる業務って限界があるので、みんなが写真が上手になって、競争意識が高まって、最終的にお客様の手元に届く写真がちゃんと良いものであればいいなと。
セミナーで自社の情報・理念を他の写真屋さんに提供することはいとわない。そうなると、逆にうちが負けないだけの努力をずっと続けなければいけないですよね。
島津:素晴らしいですね…。
吉岡様:あの、僕も子供がいるので、写真が良くないというのはすごく失礼だと思うんですよね。なるべく選択肢を与えることが写真屋さんのつとめだと思っています。
島津:4つのサイトを1つにするというのは難しかったと思うのですが、ベースには写真業界全体への思いがあったんですね。
本日は貴重なお時間とお話をしていただきありがとうございました!今後ともよろしくお願いいたします。
吉岡様:どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
吉岡様の「写真業界への深い思い」と「明確で具体的なお客様イメージ」があってこそ、Webサイトリニューアルが成功したのだと、お話を伺いながら実感しました。
今後もフォトスタジオエル様の事業に伴走しながら、適切なご提案をさせていただきます。
※インタビュー前半の記事はこちら「コロナウイルスの影響にも関わらず、サイトリニューアルにより売上は例年超え。新規のWeb経由のお客様はかなり大きかった」
オールウィンではWebサイトの制作、集客から長期施策のご提案まで、お客様の事業の状況を理解したうえで、伴走するサービスを提供しています。Webサイトを起点とする事業のご相談、お問い合わせをお待ちしております。
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